不眠症の解消と改善法TOP > 不眠症改善のポイントとは? > 睡眠不足の影響について〜脳と健康

睡眠不足の影響は大きい

 
睡眠不足の影響は、一個人の健康を損ねることも大きいですが、それだけではありません。

朝起きれない子供の増加が不登校の問題に発展し、社会問題となっています。
もっと怖いのは、寝不足による産業事故です。大型トレーラーの事故や、スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発事故など枚挙に暇がありません。日本でも2003年に、睡眠時無呼吸症候群をもった新幹線の運転士が居眠りしてしまい、自動制御装置が作動して、かろうじて事なきを得たことがありました。

このような睡眠不足の影響は、人間にとって睡眠というものが、いかに大切な位置を占めているかを物語っています。人生の3分の1近くは、眠って過ごすのが普通です。短時間睡眠の方法などといって、睡眠時間をけずるコツが語られることがありますが、急がば回れです。十分な睡眠を取ることが、その後の活動の質を上げるのです。人間だけが、ほかの動物と違って、7時間とか8時間も無防備な状態で眠ります。ほかの動物は1サイクルごとに睡眠を取っているのです。それは人間の発達した大脳をメンテナンスするには、長い睡眠が必要なためです。

睡眠不足になるのは、6時間以下の場合が多くなります。
だいたい6時間眠れていれば、日中眠気もなく過ごせるといわれています。しかしこれは人により、また性別、ストレスなどにより違ってきます。いちおうの目安です。人によっては9時間をきると寝不足になることもあり、これは体質が関係しているようです。夜勤になると、5時間以下ということも珍しくありませんから、かなり脳と心臓に負担をかけているといえます。

 


睡眠不足の影響は、まず朝起きたときに寝た気がしません
これは寝入る時間が長い入眠困難でも、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠困難でもいえることです。どれも睡眠が思うようにいかないため、総睡眠時間が少なくなっているからです。頭はボーッとして、回転も遅くなります。こういったときの秘訣は、とりあえず太陽の光を浴びて、朝食をしっかり摂って覚醒度を高めましょう。

そのまま学校や会社に出かけるわけですが、午前中はずっと眠気を感じながらの活動になるわけです。そうなると記憶力、集中力、思考力が低下します。学生なら、勉強の内容も頭に入ってこなくなります。ビジネスマンなら仕事の進みが遅くなります。足を踏み外したり、ボーッとしていて事故にあわないとも限りません。どうしても眠いときは、電車の中で居眠りしたり、昼休みに昼寝をしましょう。寝始めにノンレム睡眠が現れるので、睡眠不足は劇的に解消されます。

 


睡眠不足の影響として、もっとも懸念されるのは健康への被害です。
一日だけ眠れないのならば、それは不眠症とはいいません。睡眠が不足すると、体内に糖尿病や肥満を起こす有害な物質が増えることが確認されています。

たとえば寝不足なると、血液中にコルチゾールというストレスホルモンが多くなります。これは血糖値をゆっくりと上昇させます。また硬質コルチコイドはカリウムを排出しナトリウム濃度が高くなります。これによって血圧が上昇します。高血糖・高血圧の状態が続くと、血液がどろどろになり、それはやがて動脈硬化を引きおこすことに。そうなると血管の内腔が狭くなります。血液はどろどろですから血栓が生じて、詰まりやすくもなります。こうして心臓で血栓が詰まれば心筋梗塞、脳で詰まれば脳梗塞になります。動脈硬化になると血管がバリバリに硬くなり、破れやすくなるので、脳内出血やくも膜下出血などの危険性もあります。

また睡眠不足の影響として血糖値が上昇すれば、糖尿病にもかかりやすくなります。そのほか高血圧症、脂質異常症(高脂血症)という生活習慣病にもなる危険があります。糖尿病になれば網膜症を引きおこし、将来の失明の原因ともなりかねません。

睡眠不足になると、ホルモン分泌にも異常が生じ、インスリンがうまく働かないなどの問題も出てきます。そうなると摂取した糖分が細胞に取り込まれず、血管内で行き場を失い、糖尿病に発展する可能性があります。

そのほか脂肪細胞から分泌されるレプチンというサイトカインの分泌量が低下します。これは脳の満腹中枢に作用して、食欲を低下させる作用があります。そのため寝不足になってレプチンが少なくなると、肥満の原因となるのです。またグレリンというホルモンを胃から産生します。これは食欲を促す働きがあるため寝不足になると、つい食べ過ぎてしまうようになるのです。

 


睡眠不足の影響は、脳や精神にも及びます
冒頭で述べたように、寝不足は記憶力や思考力を奪います。人は浅いレム睡眠のあいだに記憶の整理を行なっているので、極端に睡眠が少ないと、記憶の整理ができなくなり、記憶力が低下するのです。これは受験勉強や資格試験に励んでいる人は致命的です。資格試験の勉強と称して、仕事から帰ってきて夜中に励んでいることがありますが、睡眠が足りなくなると、記憶の定着率が悪くなることを知っておく必要があります。この場合、速読法を習得するなどして勉強は短時間で終わらせ、ぐっずり眠ったほうが得策です。

睡眠不足の影響は、精神的な問題も引きおこします。
ノンレム睡眠の役割は体のメンテナンス、レム睡眠の役割は記憶や心のメンテナンスです。ノンレム睡眠は寝始めの3時間さえ取れていれば不足の心配はありませんが、レム睡眠の場合は長く眠ることでしか取ることはできません。居眠りは脳を深く休めますが、レム睡眠ではないので、記憶力の増強や心のメンテナンスにはならないのです。仕事で徹夜が続き、ついにはうつ状態になって、自殺に追い込まれた話もよく聞きます。レム睡眠には、心の病やうつ病を予防する大切な役割があるのです。また寝不足になると、忍耐力が欠如し、”きれやすい”子供になりやすくなります。

このように睡眠不足の影響は、心身の健康をはじめ、社会生活にまでも及ぶものです。3時間睡眠などが自己啓発書で紹介されることがありますが、無理があるように思います。ただし睡眠の質を向上させることによって、少しは睡眠時間を短縮させるコツは存在すると思います。しかし、それにはいろいろな危険が伴うので、できればしっかりとした睡眠時間を確保するほうが賢明といえるでしょう。
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